下瀬美術館を事例に消費者心理から考える集客
ご無沙汰しています、代表の鈴木です。
直近は急ぎのご相談があり、そちらにかかりっきりでBlog更新が久しぶりとなっていました。
今日は私が行ってみたい「下瀬美術館」を例にマーケティングをご案内したいと思います。
みなさん下瀬美術館はご存知ですか?
https://simose-museum.jp
国連教育科学文化機関(ユネスコ)が創設した建築賞で、2024年に「世界で最も美しい美術館」へ選出された美術館です。
選出前の2024年11月来館者数約7,200人に対して、2025年5月は連休の効果もありますが、約17,000人と2倍を超える大幅な伸びを見せています。
今回の件を消費者行動「AISAS(アイサス)」で考えてみる
AISASモデルは、インターネット時代の消費者行動モデルです。
電通が提唱したフレームワークで、「消費者が商品やサービスに出会ってから購買・発信するまでのプロセス」を5段階で表しています。
下瀬美術館の事例を当てはめると、以下のようになります。
①Attention(注意を引く)
心理:「え?世界一? どんな美術館?」
行動:SNSやニュース記事でタイトルを見て目に止まる
→中小企業にとっての学び:地域一番・業界初などの強みを打ち出す
②Interest(興味を持つ)
心理:「もっと知りたい、見てみたい」
行動:美しい建物の写真や建築家のストーリーに惹かれる
→中小企業にとっての学び:商品の背景やストーリーを発信し興味を喚起
③Search(検索する)
心理:「場所はどこ? 行ける? 値段は?」
行動:「下瀬美術館 アクセス」「口コミ」を検索、SNSでチェック
→中小企業にとっての学び:SEO対策やSNSで「探したときに見つかる」状態を作る
④Action(行動する)
心理:「行ってみよう!」
行動:チケット予約、美術館を訪問
→中小企業にとっての学び:予約や購入導線を簡単に、期間限定オファーで後押し
⑤Share(共有する)
心理:「すごい体験! 誰かに伝えたい」
行動:SNSに投稿、友人に口コミ
→中小企業にとっての学び:フォトスポットや投稿特典で共有を促進
成功要因を自社に応用する
下瀬美術館の事例は「消費者心理が自然にAISASの流れを辿った」成功例です。
中小企業でも次のように活用できると考えています。
Attention:「唯一」「No.1」などをキャッチコピーで差別化
↓
Interest:商品のこだわり・商品づくりのストーリーや顧客レビューを発信
↓
Search:SEOやMEOで検索時に見つけやすい状態
↓
Action:シンプルな購入・予約導線
↓
Share:映える撮影ポイントや口コミ・投稿を促す仕掛け
まとめ
下瀬美術館は「世界一」によって人々の注意を集め、興味・検索・行動・共有へと消費者心理を連鎖的に動かしました。消費者目線のAISASを設計することで、規模は小さくても自社の存在感を高めることが可能です!
今回はなぜこれをお伝えしたかったかというと、
「戦略よりもSNS活用などのプロモーションが先行し、結果的に遠回りしてしまっている企業様」を見かけましたので、マーケティングの原則をお伝えしました。
マーケティングを学びながら実践することで事業が成功する可能性はUPします。
「自社の状況にマーケティングをどう落とし込むか」など、お悩み事がありましたら、まずは無料相談からお問い合わせください。