従業員20名の中小企業で実践!CAMCARDとList Finder導入と全社を巻き込む役割分担

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従業員20名の中小企業で実践!
CAMCARDとList Finder導入と全社を巻き込む役割分担

こんにちは、事務所代表の鈴木です。

今日は前回お話ししたMAツールについて、中小企業での具体的な導入イメージを紹介します。(従業員20名の企業と仮定しています)

「限られた人員で、どうやってMAツールを運用すればいい?」
「誰が何を担当すればいいの?」

中小企業が新しいツールを導入する際、このような疑問が浮かぶのは当然のことです。特に従業員20名という規模では、一人が複数の役割を兼任することが多く、明確な役割分担が成功の鍵となります。

今回はCAMCARDとList Finderの運用をスムーズに行うために、営業部門だけでなく、総務・経理部門も巻き込んだ、現実的な役割分担を紹介します。

1.役割分担の基本方針:全員で「顧客」を見て「業務効率化」を図る

MAツールは、顧客獲得のためのツールであると同時に、社内の情報共有や業務効率化にも貢献します。そのため営業担当者だけでなく、総務・経理部門も連携することで、より効果的な運用が可能になります。

【役割分担の基本方針】
「マーケティング」: 主にMAツールの運用やコンテンツ作成を担当
「営業」: 日々の営業活動で得た情報を入力し、MAツールのデータを見て活用
「総務・経理」: 名刺の登録促進や顧客情報の正確性をサポート
「経営者」: ツールから得られるデータを元に、事業の方向性を決定

この全員参加型のアプローチが、ツールを「単なるシステム」ではなく、「事業成長と業務効率化を加速させるための共通基盤」へと変えるのです。

2.具体的な役割分担モデル

ここでは、20名規模の中小企業を想定した、具体的な役割分担案を提示します。

役割1:【リードマーケティング担当者】(兼任可能)

具体的な役割※
・MAツールの運用
 List Finderの初期設定、スコアリングルールの設計、メール配信シナリオの
 作成・運用
・コンテンツ作成:
 Webサイトのブログ記事やダウンロード資料(ホワイトペーパー、事例集など)  
 の企画・作成
・データ分析
 List Finderから得られるデータ(メール開封率、Webサイトの訪問状況など)を
 分析し、改善策を検討
・総務・経理との連携窓口
 顧客情報の一元管理や、名刺情報の活用方法について、他部署からの要望を吸い
 上げ、連携を調整

<ポイント>
MAツールの中心的な運用者となります。専門的な知識がなくても、List Finderはシンプルな設計なので、慣れれば一人で十分運用可能です

※新たな取り組みとなるためWeb担当の業務負担が重くなりがちです。この箇所を重点的に我々がフォローします!

役割2:【営業チーム】

主な担当者: 全ての営業担当者

具体的な役割
・名刺のデータ化:
 日々の営業活動で獲得した名刺を商談後すぐにCAMCARDでスキャンし情報を
 登録。名刺の引き出しの肥やしをなくす最前線の役割
・情報入力
 名刺情報に加え、商談内容や相手の課題、興味関心などをCAMCARDやList
 Finderの顧客情報にメモとして追加
・見込顧客の確認とアプローチ
 List Finderのスコアリング機能や通知機能を活用し、どの見込顧客が今最も
 関心が高いのかを常にチェック。スコアが高い顧客に優先的にアプローチ

<ポイント>
営業担当者が「情報入力」と「情報活用」を日常業務に組み込むことが重要です。これにより、営業活動の質が向上し、成約率アップにつながります

役割3:【総務・経理部門】

具体的な役割
・名刺登録の促進とサポート
 全社員に対してCAMCARDの利用方法を周知・徹底し、名刺が速やかにデータ
 化されるよう働きかけます。PC操作が苦手な社員へのサポートも行います
・情報クレンジングの協力
 重複データや入力ミスがないか、定期的にCAMCARDやList Finderの顧客情報
 を確認し、マーケティング担当者と連携して修正をサポート
・経費精算との連携
 名刺管理ツールやMAツールの利用費用の管理、および名刺作成費用などの経費
 処理を円滑に行います

<ポイント>
総務・経理部門が関わることで、情報管理の正確性が高まり、全社的なルール遵守につながります。また、名刺のデータ化を促進することで、ビジネス機会の損失を防ぐ重要な役割も担います

役割4:【経営者】

具体的な役割
・全体戦略の策定
 MAツールから得られる「どの顧客層が、何に興味を持っているか」といったデー
 タを元に今後の事業方針や新サービスの方向性を検討
・情報共有の促進
 営業会議などでMAツールのデータを共有し、全社的な顧客理解を深める
・部門間の連携推進
 総務・経理を含む各部門の連携を促し、組織全体の効率化を牽引する

<ポイント>
経営者自身がデータを把握することで、勘や経験に頼らない「データに基づいた経営判断」が可能になります

3.スムーズな導入・運用のための3つのステップ

新しいツールを導入する際は、以下のステップを踏むことで、現場の混乱を防ぎ、スムーズな運用につなげられます。

ステップ1:全社的な目標設定と共有

「なぜこのツールを導入するのか」「何を目指すのか」を全従業員に明確に伝えます。
例えば、「名刺の活用率を30%アップする」「Webサイトからの問い合わせ数を2倍にする」「顧客情報の正確性を99%にする」といった具体的な目標を設定しましょう。

ステップ2:「名刺のデータ化」からスモールスタート

いきなり全ての機能を使いこなそうとせず、まずは「名刺のデータ化」というシンプルなステップから始めます。
全営業担当者がCAMCARDで名刺をスキャンする習慣をつけることが第一歩です。総務部門は、その定着をサポートします。

ステップ3:定例ミーティングでの活用とフィードバック

週に一度、または月に一度、営業会議などの定例ミーティングでMAツールのデータを共有する時間を設けます。

「今週はどの顧客のスコアが上がったか?」
「メールに反応が良かった顧客の特徴は?」
「コンテンツを見てくれた顧客層は?」

こうした議論を通じて、全員がMAツールを「自分ごと」として捉えるようになります。総務・経理部門も、情報活用の視点からコメントすることで、さらに深い議論が可能になります。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか?
営業にデジタルを導入するはじめの一歩として「CAMCARDとList Finder」を中小企業が導入するイメージを紹介しました。
従業員20名の中小企業でも、CAMCARDとList Finderは十分に活用できます。
重要なのは「営業」「総務・経理」「経営」がそれぞれの役割を明確にし、連携してツールを運用することです。

「まず自社でチャレンジしてみて、外部の力が必要だと感じた点を我々が支援する」という形がいいかもしれませんね。
60分の無料相談では、貴社の状況を伺いながらこういったお話をしていますので、ぜひご連絡ください。

ではまた!

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