韓国のマーケティング事情
目次
こんにちは、事務所代表の鈴木です。
7月下旬から早めの夏休みを取り家族で韓国旅行へ行ってきました。
街を歩き、現地の生活に触れる中で、「これは日本でもマーケティングに活かせるのでは?」と感じる瞬間がいくつもありました。
今回のBlogでは、旅行体験をベースに韓国のデジタル事情とそこから日本の企業も取り入れられる部分をマーケティングの視点でご紹介します。
1.本題へ入る前に「現地で活用したアプリ」
①NAVERマップ
韓国ではGoogleマップよりも「NAVERマップ」が主流です。
これを知らずに最初Googleマップを使っていたのですが、お店の住所から具体的な場所が検索できないなど不便を感じ、NAVERマップに切り替えたところ格段に快適になりました。地下鉄の出入口まで詳しく表示され、レビューや営業時間を確認でき、韓国旅行の必須アプリです!
②kakao T
移動手段として頻繁に使ったのが「kakao T」です。タクシーの配車が簡単にでき、支払いもアプリで完結。
到着時間、車両の情報、料金も事前にわかるので非常に安心です。
③Papago
店名やメニューの翻訳、現地の方との簡単な会話にも対応してくれます。
特に写真を撮って翻訳できる機能は便利で、「全く分からない→なんとなく分かる」状態へ変化し旅行中活用しっぱなしでした!
2. 韓国のデジタル事情
驚いたのが、韓国のデジタル化の進み具合です。
地下鉄の乗車券購入から飲食店の注文、道案内にいたるまで、ほとんどの場面でスマホが活躍していました。現金を使う機会は屋台ぐらい※しかなく(タクシーでは細かいお釣りまでは用意していないドライバーもいるようです!)
どの店舗でもモバイルやクレジットカード、T-moneyでの決済が当たり前のように存在しています。
※2022年時点で韓国のキャッシュレス決済は99.0%
街中にはフリーWi-Fiが充実しており、観光客であっても通信環境に困ることはありませんでした。
「迷わない」「困らない」ように設計されていて、ユーザー体験が非常にスムーズであることが印象的でした。
3. 街中でのサイネージ
ソウルの中心地や地下鉄構内では、デジタルサイネージ(日本で目にするものより超大型です!)が非常に多く使われています。
単なる動画広告だけでなく、リアルタイムで天気やニュース、店舗情報を表示するものもあり「見たくなる・足を止めたくなる」設計になっていました。
<h3>日本でも、例えばモニターを使って商品の魅力を動画で紹介したり、キャンペーン情報を映したりするだけでも、来店効果を高めることができそうですね!
4. 外国人でも注文に迷わないデジタル端末
韓国の飲食店では、タッチパネル式の注文端末が当たり前のように設置されていて、しかも多くの端末が日本語に対応しています。
外国人旅行者にとって、これは非常にありがたく、ストレスなく注文ができます。
画面を数回タッチするだけで、簡単に料理を選び注文・決済まで完了。店員さんとは「take out」などの簡単な会話だけで済みます。
(この方法だと、現地でのコミュニケーションは物足りないかもしれないですね)
この「誰でも迷わず使える仕組み」については、タッチパネル端末を導入する余裕がなくても、タブレットやスマホでの注文を検討する価値はあります。
5. 1+1無料施策
韓国のコンビニやスーパーでよく見かけるのが「1+1」や「2+1」といったキャンペーンです。これは「1個買うともう1個無料」「2個買うともう1個無料」といった内容で、日本の「おまけ付き」「まとめ買い割引」と似ています。
このプロモーションは特に若年層に人気で「どうせ買うなら今が得」と購買意欲を刺激します。
また、1+1の商品は特設棚にまとめて陳列されていることが多く、視覚的にも目を引きます。
中小企業にとって参考になるのは「単純だけどわかりやすいお得感」「目立つ演出」という点です。高価な広告ではなく、ちょっとした工夫で消費者の注目を集めることができるマーケティング施策といえます。
6. 食事の量
戦略的にやっているわけではなさそうですが、外食をして驚いたのが、料理のボリュームです。
価格は日本と同じか少し安いぐらいですが、圧倒的に量が多く家族で取り分けても十分すぎるほど。
「量で満足してもらう」という姿勢は、特にファミリー層や学生向けのビジネスにおいて非常に有効です。コストとのバランスを見ながら、満足度を高める工夫の一つとして参考になります。
7. 日本の中小企業が参考にできること
韓国旅行を通して感じた参考にできることをまとめてみました!
