ホームページをリニューアルしたのに、以前と問い合わせの数が変わらない。デザインは良くなったはずなのに、アクセス数すら増えていない。私たちは、そうした声を経営者の方から何度もお伺いしてきました。実際にご相談いただく中でも、リニューアル直後は喜んでいただけても、数か月後に「結局、効果ないよね」という話になるケースは少なくありません。

「ホームページをリニューアルしても効果がない」と感じる会社の多くは、デザインや使いやすさは改善できていても、集客の仕組みそのものは変えられていません。見た目をきれいに作り直すことと、成果につながる仕組みをつくることは、似ているようで別の作業だからです。

この記事では、私たちがホームページ改修のご相談を受けてきた中で見えてきた、リニューアルしても成果が出ない典型的な原因と、そこから抜け出すための対策を分かりやすく解説します。

■ なぜ「リニューアルしただけ」では効果が出ないのか

ホームページのリニューアルというと、多くの制作会社は「デザインを新しくすること」「スマートフォン対応にすること」を主なゴールに設定します。もちろんこれらは大切な要素ですが、見た目が新しくなっても、次の3つが揃っていなければ、問い合わせや売上にはつながりにくいと私たちは考えています。

・そのサイトを見込み客が検索で見つけられる状態になっているか(SEO)
・訪れた人が「相談してみよう」と思える導線になっているか(導線設計)
・公開後も情報を更新し、育てていく仕組みがあるか(運用)

デザインの刷新は、いわば「店舗の内装工事」です。内装がきれいになっても、看板が出ていなければお客様は入り口を見つけられませんし、店内の案内表示が分かりにくければ、せっかく入ってきたお客様も何を買えばいいのか分からず帰ってしまいます。ホームページも同じで、集客の仕組みと合わせて設計しなければ、作り直した効果は実感しにくくなります。

実際、写真もきれいでスマートフォンでも見やすいサイトに生まれ変わり、社内の評判は上々でも、それだけでは問い合わせ数はなかなか増えません。名刺交換で見てもらえるのは、すでに接点のある人がほとんどだからです。まだ出会っていない見込み客に見つけてもらうには、検索エンジンを通じて届く仕組みが欠かせません。

■ 効果が出ない5つの原因

原因1.検索から見つけてもらえていない(SEO未対策)

どれだけ見た目の良いサイトを作っても、検索結果に表示されなければ新しいお客様には見つけてもらえません。特に多いのが、タイトルタグやページの見出しに、お客様が実際に検索する言葉が入っていないケースです。会社名や「トップページ」のような漠然とした表記のままになっていると、Googleにも「何のページか」が伝わりにくく、上位表示につながりにくくなります。

原因2.問い合わせにつながる導線が弱い

サイトを見て「良さそうだ」と思っても、問い合わせボタンが分かりにくい場所にあったり、料金や実績が書かれておらず不安が残ったりすると、そこで離脱してしまいます。トップページから問い合わせフォームまで、迷わずたどり着けるかを一度チェックしてみることをおすすめします。

原因3.誰の、どんな悩みを解決するサイトか曖昧

「デザインが綺麗な会社」に見せることを優先しすぎると、誰に向けたサービスなのかがぼやけてしまいます。ターゲットとなるお客様が抱えている具体的な悩みや、それを解決できる理由が明確に書かれているかどうかで、問い合わせ率は変わってきます。私たちが提供しているサービスの整理の仕方は、サービス内容のご案内でも紹介していますので、あわせてご覧ください。

原因4.公開後に情報が更新されていない

リニューアル直後は良くても、その後半年、1年と情報が更新されないサイトは、検索エンジンからの評価も下がっていく傾向があります。特にコラムやお知らせのような更新コンテンツがないサイトは、新しい言葉で見つけてもらえる機会が少しずつ減っていきます。

原因5.効果を測定する仕組みがない

Googleアナリティクスなどのアクセス解析が導入されていない、あるいは導入していても見ていないと、「どこに課題があるのか」が分からないまま時間だけが過ぎてしまいます。感覚だけで運用を続けてしまうのは、もったいない状態だと私たちは感じています。

■ 自社サイトが当てはまるか、チェックしてみましょう

・トップページのタイトルに、お客様が検索しそうな言葉が入っていない
・問い合わせボタンが目立たない、または少ない
・自社の強みや実績が具体的な言葉で書かれていない
・公開から半年以上、更新した記憶がない
・アクセス数や問い合わせ経路を確認したことがない

3つ以上当てはまる場合は、サイトをもう一度作り直すよりも先に、集客の仕組みを見直すことを優先したほうが、費用対効果は高くなる傾向があります。

■ リニューアル後に効果を出すためにやるべきこと

まず取り組んでいただきたいのは、現状の数字を把握することです。アクセス解析ツールを設置し、月にどれくらいの人がサイトを訪れ、どのページで離脱しているのかを確認します。ここが分からないままでは、どこを直すべきかの判断がしづらくなります。

次に、ページごとのタイトルと見出しを見直します。お客様が検索窓に入力しそうな言葉を意識して、ページごとに違うタイトルをつけることが基本です。全ページが同じタイトルになっている、というのはよくある落とし穴なので、まずはここから見直すことをおすすめします。

そして、可能であれば月に1本でもよいので、お客様の悩みに答えるコラム記事を追加していくことです。私たちも、新規開拓にお悩みの経営者の方に向けて新規開拓の始め方をまとめたコラムを公開していますので、あわせて参考にしてみてください。コラムは検索エンジンに新しい情報を届け続ける役割があり、リニューアル後もサイトを育てていくための、費用対効果の高い方法のひとつです。

最後に、問い合わせボタンの位置や文言、料金・実績の見せ方など、導線部分を定期的に見直します。一度作って終わりではなく、少しずつ改善を重ねていく姿勢が、成果につながるホームページには欠かせません。

■ よくある質問

リニューアル後、どのくらいで効果が出ますか?
サイトの状況やご対応いただく内容によって幅があるため、一概にはお答えできません。まずはアクセス状況を確認し、どこに課題があるかを整理したうえで、優先順位をつけて進めていくことをおすすめしています。
今のサイトを作り直すべきか、部分的に改善すべきか迷っています。
デザイン自体に大きな問題がない場合は、作り直すよりも、タイトルタグや導線など集客に関わる部分を部分的に見直すほうが、早く・低コストで効果を実感しやすいことが多いです。まずは現状のどこに課題があるかを確認することから始めるとよいでしょう。
自分たちでできる改善と、専門家に頼むべき改善の違いは何ですか?
タイトルタグの見直しや、問い合わせボタンの位置調整などは、社内でも取り組みやすい部分です。一方で、SEO全体の設計や、業種特性を踏まえたキーワード選定などは、専門的な知見が必要になるため、私たちのような専門家にご相談いただくケースが多くなっています。

ホームページのリニューアルで効果が出ないと感じる場合、多くはデザインの問題ではなく、検索から見つけてもらう仕組み、問い合わせにつなげる導線、公開後の運用体制のいずれかに原因があります。まずは現状のアクセス状況を確認し、どこに課題があるのかを整理するところから始めてみてください。

自社だけでは何から手をつければよいか分からない、という場合は、私たちがリアルな営業支援とデジタルマーケティングの両面から、現状分析から一緒に伴走いたします。まずは無料相談のお申し込みページで、現在のホームページの課題を一緒に整理してみませんか。

鈴木亨
著者 鈴木 亨 プロフィール詳細を見る

保有資格:中小企業診断士(国内唯一の経営コンサルティング国家資格)
リアデジ 代表

リース会社でのBtoBの新規開拓、新規事業推進、資金繰り・資金調達の経験を経て、「リアデジ」を設立。現在はマーケティング戦略立案からSEO・MEO・メルマガ・ホームページ改善などの施策を一気通貫で行うことで、顧客の売上拡大を支援している。Webマーケティングだけではなく、顧客の営業活動を現場に入って支援できることが強み。